サグライフ

永遠なんかにキョーミはないけど泣いたのさ

7月14日。

渋谷すばるが、関ジャニ∞としての最後の日ということで更新することにした。(契約は年末までだろ、名乗らせろよ、という思いを殺しながら)

明日、7月15日からはGR8ESTのツアーが始まるというのに、ツアー日程を一切把握していない自分に驚き、「あ、わたし、エイトから離れるんだ。」と他人事のように感じる日々を過ごしている。

  

前回のブログを更新してから約3ヶ月が経った。なんだか、あっという間だった。あの記事は会見の数日後に投稿したもので、「渋谷すばるがジャニーズを辞める」という事実を受けて感じたことや考えた全てのこと、忘れたいけど忘れたくない思いを書き残した。今読み返しても、記憶が鮮やかに蘇るから、自分の為にも書いてよかったなあと思っている。

 

わたしは、渋谷すばるが退所する、という発表がされてから、涙が一切出なかった。ただひたすら前を向くすばるに対して駄々を捏ねたい気持ちが無かった。すばるがした選択は全て正しいし、渋谷すばるとしての人生を全うしてほしいと思う。関ジャニ∞というグループはもちろんすきだけど、大前提としてわたしは渋谷すばるがだいすきで、グループに対する拘りはあまり無かったのかもしれない。わたしは、とにかく、すばるが選んだ道への否定や不満や怒りの言葉が出なかった。誰よりも最高の人生を歩んでほしいと願ってしまう。

 

渋谷すばるは、多くの番組で有終の美を飾れた珍しいタイプのジャニーズだ。2週間前くらいから番組の「ラスト」ラッシュが始まって、時間が迫っていることに対して焦ったりした。そんな中で「ラストラストうるさいんだよ。ラストだけど。」とツイートをした瞬間、今まで感じていなかった"本当に終わってしまう"ということにハッキリと気付いてしまった。

 

6月30日。

約8年続けたスバラジも6月末に唐突に終わりを迎えた。最終回はとにかくたくさんのお便りを読もう、ということでメッセージやコーナーの垣根なく多くのリスナーの声に応えたものだった。その中で、リスナーからの「人生でいつが一番楽しかったですか?」という質問に対して「いつも今が一番楽しいですよ?その時その時が一番楽しいし、その逆もそうかな。俺、世界で一番しんどいんちゃうかな?とか思います。俺はいつ死んでもいいつもりで生きてますからね。全力で生きてやろう、って常に思ってますけどね。その瞬間が、そうです。」と答えていた。わたしはこの言葉を聞いた時に涙がボロボロ溢れた。わたしは渋谷すばるの考え方や価値観がすきだ。その中でも「いつ死んでもいいように生きてる。だから死ぬのは怖くない。」という発言が凄くすきだった。でもこの言葉はある時期から言わなくなって「長生きしたい」と言うようになった。すばると死生観が同じで嬉しかったわたしにとって、その発言はかなりショックなものだった。自分勝手にも程があるが、置いていかれた気持ちだった。絶望した。

でも、それはわたしが勝手に勘違いしていただけだった。渋谷すばるという人間は、わたしがすきになってから一度もブレていなかった。全く変わっていなかった。それに気付くことが出来て、今まですきでいた時間が丸ごと全部愛おしくなった。本当に大事な気持ちだと思った。これからもずっとだいすきだと思った。

一番言って欲しかった言葉が、最後のラジオで聴けて嬉しくて、また救われた。

 

7月8日。

関ジャム、7人で演奏する最後の日。スカパラとのコラボで『無責任ヒーロー』、エイトが選んだ『大阪ロマネスク』『LIFE〜目の前の向こうへ〜』。

無責任ヒーローは言わずもがな最高のセッションだった。もともと、スカパラとのコラボは個人的に夢見てたところがあったから、MVの時点でかなり感動して、コラボしてる事実が凄く嬉しかった。セッション中、あの場にいた全員にとって楽器が武器のように見えて本当にカッコよかった。あと、物凄い楽しそうだった。音楽を、あの瞬間を楽しんでる感じが画面越しにも伝わってきた。

あとの2曲は感想を言葉にすることを憚るものだった。言葉が頭に溢れて仕方ないのに、何も言えなくなってしまった。大阪ロマネスク、散々歌ってきたけれど、「最後だ」なんて思って聴くことになる日が来るなんて思ってなかった。すばるの目がずっと潤んでいて、涙を堪えてる姿が印象的だった。

ロマネを歌い終わってからCM中バンドセットに転換してる時、自分の気持ちが全然落ち着かなくなっていることに気付いた。CMが開けて、バンド曲を1曲終えたら、すばるはもう関ジャニ∞としては歌わなくなる、と考えた時に、やっと実感が湧いた。渋谷すばる関ジャニ∞ではなくなって、ジャニーズでもなくなる、という実感がこの時になってやっと湧いた。

関ジャムのスタジオセットの前に、楽器が置かれていて、メンバーはもう定位置についている。終わってしまう。

村上くんがすばるに、最後視聴者やファンにメッセージを、と話を振る。

画面いっぱいに映し出されたすばるの顔、忘れられない。今にも泣きそうだった。自分が泣いたらダメだと耐えているように見えた。目を大きく見開いて、涙が落ちないようにしてる。ああ、ダメだ。わたしもう限界。この瞬間、脱退関連でわたしは初めて泣いた。

すばるは「この番組始まって約3年間、今日まで本当に毎回、緊張感と達成感と、貴重な経験、時間を過ごさせてもらいました。本当に感謝してます。ありがとうございます。あの、これからもこの番組続いていくんで、変わらずに関ジャム楽しんでいただきたいと思います。ジャニーズ事務所のタレントとして21年間、関ジャニ∞というグループのメンバーとして14年間、今日まで活動させて頂けたことは、自分の人生にとって何よりの誇りです。本当にありがとうございます。今この最後の瞬間も、ここにいる6人の仲間たちに、凄く支えられてます。本当に感謝してます、ありがとう。これからの6人の関ジャニ∞に、是非期待してください。では、7人の関ジャニ∞として最後の曲聞いてください。LIFE~目の前の向こうへ~」という言葉で締め括った。「自分の人生にとって何よりの誇りです」という言葉に全てが詰まっているような気がした。すばるにとって、関ジャニ∞という仲間と過ごした時間は本当に掛け替えのないもので、大切な時間だったことがヒシヒシと伝わってきた。下積み時代、ジリ貧で死にそうになっていた時、悔しかった日、掴み取ったデビュー、笑いが絶えない楽屋、お互いの思いを確かめ合った日、全部。大事だったんだなあ、と思った。

わたしの人生においての、渋谷すばるという存在も「何よりの誇り」だ。わたしの人生は後悔や挫折が物凄い多いし、どうしようもなく死にたくなってしまったり、人生の大事な選択肢間違えたり、ダメダメな日をたくさん過ごしてきたけれど、渋谷すばるに出会えて、すきになれて、わたしの人生だって言い張れるぐらい考え方や価値観に影響されて形成された今までのことは、自信を持って正解だと言える。すばるをすきになって、なれた自分がいる。観れた景色がある。これは揺るぎない事実で、誇りだ。

 

人前に立つ仕事は、簡単じゃない。

有名になることは、わたしのような世間一般的に無名な人よりもたくさん傷つくリスクがある。しんどい思いをたくさんして、苦労を重ねて、それでも人前に立つこと、ステージで輝き続ける道を選び続けてきてくれて本当にありがとう。当たり前なことなんて何一つない。

永遠も、ない。

 

渋谷すばるというアイドルが、アイドルじゃなくなると決まってから、100人いれば100通りのアイドル観があることにも気付いた。

 

わたしは、渋谷すばるをわたしの青春にはしたくない。一生一緒に年を取りたい。

 

これから先、どんな未来が待っているかなんて、わたしは分からない。もしかしたらすばるも分からないかもしれない。不安がないと言えば嘘になるけれど、わたしは凄くワクワクしている。なんか、大丈夫な気がするんだ。

 

渋谷すばる関ジャニ∞

それぞれのリスタート。

未知の夢と愛が詰まった決断。

奇跡みたいな人生だなあ。

 

まだ夢の途中。

きみもかっこよく生きててね。